〜平行世界〜第二章〜別の惑星?
2007年4月12日 平行世界「過去を変えるととんでもないことになるぞ!!止めるんだ、悟!!」
そう純一は叫んだ。彼はこの時、自分はとんでもない過ちを犯したことをようやく悟ったのだ。あの時の彼の実験ミスさえなければ、このような事に発展しなかったはずだ。まして、その後にこの研究をしたことも・・・・・・。しかし、過去は変えられない・・・・・・。だが今なら・・・・・・
「・・・・・・哀川君・・・・・・起きなさい・・・・・・哀川君・・・・起きろー!!」
"今は・・・・・・そうか・・・・古代語の時間だったような・・・・・・"
哀川潤。彼は今、高校2年生である。従って、授業を真面目に受けなければいけないはずである。ましてや此処は県下で1,2を争うような進学校に通っているのに。
哀川潤は教壇から最も離れて席(窓際の一番後ろ) な訳で気も緩んでいるのだ。寝ぼけ眼でクラスを見渡す。汚い字で書かれた黒板、殺風景な教室、目の前の生徒は教科書に隠れてゲームなんてしてやがる。そして36名の男女生徒のほぼ全員がこちらを見ている。
"嗚呼、まだ眠いのに・・・・・・"
「哀川君。寝ていたペナルティとして今読んだところを現代語で黒板に書きなさい。"綺麗な字"でだぞ」
そして哀川潤からは平和な日常が奪われていく。
第四次宇宙暦3021年。太陽系第三惑星。この星の人々は之を"地球"と呼ぶ。だが"我々"とは全く違う世界なのである。
多くの緑が残る日本があり、イラクではアメリカ等の先進国の軍隊が居座り、ハワイは一年中暑いところである。
此処まではほとんど"我々"と同じなのだが・・・・・・一つ決定的に違うこと・・・・・・そう、この世界は"科学"で成り立っているわけではない。即ち、"魔法"で成り立っているわけである。
中世ヨーロッパ。そこでは魔法が忌み嫌われ、多くの"魔女狩り"が行われた。実際、魔法を実際に使ってなくとも(最も"我々"はそんなものは信じないが) 使っているように見えただけでも、処刑されてしまう人は多くいたそうだ。
だが、"我々"と決定的に違った場所が此処である。実際、この地球上には"魔力を発する物"が存在すると考えた人がいた。その人は、30年かけ"魔力を発する石"を見つけれ事に成功したのだ。
此処から先は話は簡単。"科学の文明"と"魔法の文明"の逆転が起きているわけだ。そう、此処は平行世界である。又特徴的な点が一つある。先ほども述べたように、"その点以外はほとんど変わってない"のである。平行世界であればもう少し変わってもいいのだろうに、なんとも不思議なことだろうか。
「面白いプロローグだな・・・・・・この本も借りとくか・・・・・・」
哀川潤は今、図書室にいる。先ほどの授業で怒られ、帰りのHR後に続けて古代語の先生に怒られたが、勿論懲りていないのだが。
私立の進学校と言うだけのことはある。蔵書数が半端ではないのである。右を見ても、左を見ても、限りなく書籍棚が永遠と並ぶ。その多くの本の中にいる哀川は顔に満面の笑みを浮かべながら、そして、両手に多くの本を抱きかかえて歩いている。本が自分の慎重以上に積み重なっても、浮遊の呪文を使いさらに多くの本を集めている。
"よ〜し、これだけあれば十分だろ・・・・・・"
この学校では一度に5冊までしか貸出を行っていない。だが、この学校では毎月テストが行われ、その成績上位者は多くの特典が付いてくる。そのうちの一つに、"本は無限大に借りることができる"というものがある。哀川はこの特典を聞いた瞬間から勉強に目覚めたのである。
とは言っても、それはテスト一週間前からだ。今はテスト明けな訳でしばらくは毎日読書だけに全ての神経を使うことだろう。
そう純一は叫んだ。彼はこの時、自分はとんでもない過ちを犯したことをようやく悟ったのだ。あの時の彼の実験ミスさえなければ、このような事に発展しなかったはずだ。まして、その後にこの研究をしたことも・・・・・・。しかし、過去は変えられない・・・・・・。だが今なら・・・・・・
「・・・・・・哀川君・・・・・・起きなさい・・・・・・哀川君・・・・起きろー!!」
"今は・・・・・・そうか・・・・古代語の時間だったような・・・・・・"
哀川潤。彼は今、高校2年生である。従って、授業を真面目に受けなければいけないはずである。ましてや此処は県下で1,2を争うような進学校に通っているのに。
哀川潤は教壇から最も離れて席(窓際の一番後ろ) な訳で気も緩んでいるのだ。寝ぼけ眼でクラスを見渡す。汚い字で書かれた黒板、殺風景な教室、目の前の生徒は教科書に隠れてゲームなんてしてやがる。そして36名の男女生徒のほぼ全員がこちらを見ている。
"嗚呼、まだ眠いのに・・・・・・"
「哀川君。寝ていたペナルティとして今読んだところを現代語で黒板に書きなさい。"綺麗な字"でだぞ」
そして哀川潤からは平和な日常が奪われていく。
第四次宇宙暦3021年。太陽系第三惑星。この星の人々は之を"地球"と呼ぶ。だが"我々"とは全く違う世界なのである。
多くの緑が残る日本があり、イラクではアメリカ等の先進国の軍隊が居座り、ハワイは一年中暑いところである。
此処まではほとんど"我々"と同じなのだが・・・・・・一つ決定的に違うこと・・・・・・そう、この世界は"科学"で成り立っているわけではない。即ち、"魔法"で成り立っているわけである。
中世ヨーロッパ。そこでは魔法が忌み嫌われ、多くの"魔女狩り"が行われた。実際、魔法を実際に使ってなくとも(最も"我々"はそんなものは信じないが) 使っているように見えただけでも、処刑されてしまう人は多くいたそうだ。
だが、"我々"と決定的に違った場所が此処である。実際、この地球上には"魔力を発する物"が存在すると考えた人がいた。その人は、30年かけ"魔力を発する石"を見つけれ事に成功したのだ。
此処から先は話は簡単。"科学の文明"と"魔法の文明"の逆転が起きているわけだ。そう、此処は平行世界である。又特徴的な点が一つある。先ほども述べたように、"その点以外はほとんど変わってない"のである。平行世界であればもう少し変わってもいいのだろうに、なんとも不思議なことだろうか。
「面白いプロローグだな・・・・・・この本も借りとくか・・・・・・」
哀川潤は今、図書室にいる。先ほどの授業で怒られ、帰りのHR後に続けて古代語の先生に怒られたが、勿論懲りていないのだが。
私立の進学校と言うだけのことはある。蔵書数が半端ではないのである。右を見ても、左を見ても、限りなく書籍棚が永遠と並ぶ。その多くの本の中にいる哀川は顔に満面の笑みを浮かべながら、そして、両手に多くの本を抱きかかえて歩いている。本が自分の慎重以上に積み重なっても、浮遊の呪文を使いさらに多くの本を集めている。
"よ〜し、これだけあれば十分だろ・・・・・・"
この学校では一度に5冊までしか貸出を行っていない。だが、この学校では毎月テストが行われ、その成績上位者は多くの特典が付いてくる。そのうちの一つに、"本は無限大に借りることができる"というものがある。哀川はこの特典を聞いた瞬間から勉強に目覚めたのである。
とは言っても、それはテスト一週間前からだ。今はテスト明けな訳でしばらくは毎日読書だけに全ての神経を使うことだろう。
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