僕は宙に浮いている。
 僕が宙に浮いている。
 何故に・・・・・・

 時空断層が起きたのはあの時である。
 ちょうどその出来事が起きたとき、その"時代"にいるはずのものが、脱出不可能となった・・・・・・時空断層と言う名の牢獄から。
 それは6人の人間である。
   一人は異星からの"救世主"
   一人は次元からの"協力者"
   一人は過去からの"統括者"
   一人は怒涛からの"改善者"
   一人は虚無からの"生還者"
   一人は××からの"×××"
 
 宙に浮いている。
 僕は知っている。
 6人の人間がいてはならないのに・・・・・・
 いる理由も・・・・・・
 どうやって来たかも・・・・・・
 全て知っている。
 何故知ってるかって?
 さぁね。
 知ってる人に聞いてください

 3017年9月某日。
 一人の男がその日、宙に浮いているのが発見された。尤も、この世界では当然の事なので、何か争い沙汰になるわけでもない。大事なのは、その姿が誰にも見えないということなのだ。
 え?
 見えないのに何故発見されたかって?
 
 それはただの布石だよ。

 
 
 空からの眼下には、二つの血まみれとなった肉の塊がある。
 たった今、交通事故が起きたのである。
 そしてその傍らには、子供が一人。この位置からでは性別を確認できないが、どうやら泣いているという事だけは確認できる。
 どうやらそろそろ事が起こるらしい。
 何を知っていようとも、これを見守るしかないのか・・・・・・

 潤はいつの間にか気を失っていたようだ。
 気をしっかり持とうとするためにポケットからのど飴を取り出し、包みを取り除いて飴を口に放り込む。
 特に時間の移動は見られないが・・・・・・あの奇妙な二人組みは姿を消している。まさかと思い、ポケットの中に手を突っ込む。
 "ああ〜よかった・・・・・・財布は無事だ・・・・・・"
 何分にも一人暮らしであるため、お金は大事である。
 先週すられたしな。
 気が動転していたが、よく回りを見てみると、何かの建物の中にいるようだ。電気もついていない。
 とりあえず、部屋の薄明かりの中、電気のスイッチを探して回る。探しているうちに部屋の入り口に着いた。そしてそのドアをくぐってみる。
 真正面に扉。部屋を出て右はエレベータホールの様だ。左側にはトイレ、とある。
 部屋から出て、エレベータホールに向かってみる。どうやら此処は地下2階みたいだ。そしてエレベータのボタンを押した。
 しばらくして、チンッ、という音と共にエレベータが到着する。扉が開いてみて潤は驚いた。
 止まっていたはずのエレベータをこの階に呼び寄せたのだからありえないはずなのだが、そこには一人の人が乗っていた。

 「やぁ潤君。やっと目を覚ましたみたいだね」

コメント

薔薇獄乙女
薔薇獄乙女
2007年4月12日20:08

「やぁ潤君。やっと目を覚ましたみたいだね」>「既に目を覚ましているよw」
っていうオチはないのかい?w
そのうちレインも出てくるんだろうなぁ

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